2020年7月1日、米国特許商標庁(USPTO)は、特許審判部(PTAB)への査定系審判請求(ex parte appeals)における早期審査を求める申請の受付を開始する計画を発表しました。2020年7月2日、早期審理試行プログラム(Fast-Track Appeals Pilot Program)が開始となり、400ドルの申請手数料の納付が必要となります。現時点では、本プログラムは1年間実施される予定となっています。
USPTOは、早期審理試行プログラムに基づき審理される査定系審判請求が、申請が許可された日付から平均6か月以内に決定されることに期待を寄せています。
本プログラムの実施期間中、査定系審判請求における早期審査の申請許可件数には制限があり、初めのうちは、会計年度ごとに最大500件まで、もしくは四半期ごとに最大125件までとなっています。審理を予定どおりに行うため、本プログラムに基づく口頭審理は迅速に行われることになっており、日程が定まると、日程もしくは場所変更は行われません。
早期審理試行プログラムの詳細については、USPTOの連邦官報通知(Federal Register Notice)およびUSPTOウエブサイト内のPTABのウエブページをご覧ください。